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4. ハードウエアとソフトウエアについての検討

4.1 Wine は、どのようなハードウエアとオペレーティング環境で走りますか。

Wine は、x86 が走る UNIX の環境で、CPU は Intel x86 クラスで走るよう に開発されています。Linux、NetBSD、FreeBSD と Unixware を含めた UNIX が wine 互換性についてテストされています。 そして、現在では、SCO OpenServer 5 をサポートしています。Wine の開発者チームは、他の商用 UNIX や UNIX クローンからも Wine が注目されるように願っています。

4.2 Wine を走らせることができて、MS Windows のアプリケーションをスムーズに 動かすためには最低どれくらいの CPU があればいいですか。

Wine は 80386 より小さい ix86 CPU では動作しません。80486とPentium CPU では動作することが知られています。X11 を走らせることができるなら、 その環境で、Wine と MS Windows アプリケーションを走らせることができる でしょう。当然のことながら、より速い CPU がよりいいわけです。 数値演算プロセッサーがあることは、重要な要素ではありません。しかし、 X によってサポートされているグラフィックアクセラレータービデオカードを 使っていれば、よりいい状態で動くでしょう。

4.3 Wine のソースコードとバイナリーのために、ハードディスクにはどれくらい のスペースが必要ですか。

Wine のコンパイルの時に、ハードディスクスペースに約 6-8 メガバイト必 要です。

4.4 Wine を動作させることができて、MS WIndows のアプリケーションをスムーズ 動かすために、UNIX システムにはどれくらいの RAM が必要でしょうか。

現在、UNIX システム上で X をスムーズに走らせているなら、Wine は動作 しますし、MS Windows のアプリケーションもまた快適に走るでしょう。Wine が動作するためには少なくとも RAM に 8 メガバイト、swap 領域に 12 メガ バイトを必要とします。もっとあればいいのはもちろんですが。

4.5 私は Drivespaced, Doublespaced または Stackered のような 圧縮した MS-DOS 領域を使っています。そのような領域で、 Wine を動作させ、また、 MS Windows のバイナリーを置くことができますか。

そのオペレーティングシステムが、そのような領域をマウントするドライバ でサポートされている場合は可能です。現在のところ、NetBSD and FreeBSD ではだめです。 Doublespaced *and* Drivespace 1.0 drives を使って圧縮領域にアクセス し、読み書きとも可能にする新しい Linux ファイルシステムがあります。 具体的には、そのドライバは、MS-DOS 6.0 と 6.2 Doublespaced, MS-DOS6.22Drivespaced, そして、 Win95Doublespaced のそれぞれの圧縮領域 (読み書きとも可、しかし書き込みは遅い) をマウントすることをサポートし ています。次のところにあります。

4.6 Wine を使うために、システム上に MS-DOS 領域が必要ですか。 Wine の下で MS Windows を動作させるために、MS Windows がその領域にロード されるのですか。

Wine をコンフィギュレーションし、動作させるために、MS-DOS あるいは MS Windows をインストールする必要はありません。しかし、Wineは、MS Windows binary を"見る"ことが出来なければなりません。

MS-DOS や MS Windows を持たない環境で、UNIX ファイルシステム上に何か 小さなプログラムをインストールし動作させている人もいます。しかし、この ような方法ではプログラムの多くはまだ動かないでしょう。ある種のプログラ ムのインストールプログラムは、それが動作するには、/windows と /windows/system に、パッケージファイルとして配布されたものを必要とする し、システムにそれらが存在しないと、プログラムをインストールすることが できないし、たぶん全く動作させることができないでしょう。

MS Windows がインストールされた MS-DOS の領域があるなら、UNIX システ ムがその部分(/etc/fstab ファイルをチェックするか、手動でその部分をマウ ントしてください)を"見る"ことができれば、Wine は MS-DOS 領域にある MS Windows バイナリーを動作させることができます。

将来 wine が完成した時点では、Wine は MSDOS 領域を全く必要としなくな るでしょう。MS Windows がインストールされている必要も全くありません。 Wine のプログラマたちは、アプリケーションセットアッププログラムを用 意し、これによって、配布デスケットから直接 UNIX ファイルシステムにイン ストールすることができるようにするでしょうし、また、インターネット経由 で MS WINDOWS プログラムを ftp できるのであれば、UNIX ファイルシステム の中だけで、インストールすることができるようになるでしょう。

4.7 もし Wine が完全に MS Windows に取ってかわるなら、 Wine は MS Windows の機能をすべて持つのでしょうか。

はい、そうです。しかし、MS Windows に付属しているある種のアプリケー ションとアプレット、たとえば File Manager や Calculator などは余分なも のですし、これらのアプレットの機能を強化した 32-bit UNIX のプログラム がすでにあります。

4.8 どのような UNIX ファイルシステムに MS Windows のアプリケーション をインストールすることができるでしょうか。

Wine は ファイルシステムに依存しないように書かれていますから、UNIX によってサポートされたどのようなファイルシステムの下でも、MS Windows のアプリケーションはインストールできるし、動作します。

4.9 Wineは X の下でだけ動作しますか。それとも、キャラクターモードでも 動きますか。

Wine は GUI(graphical user interface) で走ります。MS Windows はキャ ラクターモードを持っていませんから、Wine にはキャラクターモードはあり ません。Wine は X の下で動作させなければなりません。

4.10 Wine は どのような X Window manager の下で走りますか。

Wine は window manager には依存しません。選択した X Window manager が、Wine の下で MS Windows プログラムを動作させることができれば走りま す。Wine は新たに加えなくても、標準の X ライブラリーを使います。

4.11 Wine では、32-bit Windows 95 あるいは Win NT のアプリケーション は動作しますか。

Wine はすでに Win32 code を組み入れており、Wine の新しいリリースごと に更新されています。


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