6.59. Tar-1.26

Tar パッケージはアーカイブプログラムを提供します。

概算ビルド時間: 2.4 SBU
必要ディスク容量: 34 MB

6.59.1. Tar のインストール

本パッケージと Glibc-2.16.0 との互換性がないため、これを修正します。

sed -i -e '/gets is a/d' gnu/stdio.in.h

Tar をコンパイルするための準備をします。

FORCE_UNSAFE_CONFIGURE=1  \
./configure --prefix=/usr \
            --bindir=/bin \
            --libexecdir=/usr/sbin

configure オプションの意味:

FORCE_UNSAFE_CONFIGURE=1

このオプションは、mknod に対するテストを root ユーザーにて実行するようにします。 一般にこのテストを root ユーザーで実行することは危険なこととされますが、ここでは部分的にビルドしたシステムでテストするものであるため、オーバーライドすることで支障はありません。

パッケージをコンパイルします。

make

コンパイル結果をテストするために以下を実行します。(約 1 SBU)

make check

パッケージをインストールします。

make install
make -C doc install-html docdir=/usr/share/doc/tar-1.26

6.59.2. Tar の構成

インストールプログラム: rmt, tar
Installed directory: /usr/share/doc/tar-1.26

概略説明

rmt

プロセス間通信のコネクションを通じて磁気テープドライブを遠隔操作します。

tar

アーカイブの生成、アーカイブからのファイル抽出、アーカイブの内容一覧表示を行います。 アーカイブは tarball とも呼ばれます。