JF 文書文体ガイド

早川 仁, <cz8cb01@linux.or.jp>

v0.14 Aug 29, 1999
このガイドは JF-ML ( http://www.linux.or.jp/JF) で流れた校正の結果を元に、文書作成及び校正作業の効率化の為に示すものであり、JF プロジェクトという組織としてなんら強要するものではありません。基本的には過去の JF 文書の文体を踏襲したものですが、自然な文章を作成するための一助となることを願っています。 参考とした文献は 参考文献にまとめてあります。

1. SGML のすすめ

2. 文章を読みやすくするためのガイド

3. 誤りやすい用字・用語

4. 参考文献

5. この文書について


1. SGML のすすめ

JF Project では、SGML と呼ばれるマークアップ言語で文書を作成・管理しています。SGML を利用すると、文章の論理構造にしたがってタグと呼ばれるマークを テキストファイル中に埋め込んでいくだけでプレーンテキストや HTML 文書への変換が容易になります。

SGML にはたくさんの実装がありますが、その処理系のひとつが JF Project が利用している SGML-Tools ( http://www.sgmltools.org/) です。

SGML-Tools とその日本語パッチについては、JF workshop guidance ( http://www.linux.or.jp/JF/workshop/guidance.html) のページから入手できます。

JF での文書作成の手順や SGML 利用法についてさらに知りたい場合は JF workshop guidance ( http://www.linux.or.jp/JF/workshop/guidance.html) が参考になるでしょう。

SGML-Toolsの入手方法、SGML-Tools 日本語パッチやSGML のチュートリアルに関しては ( http://www.linux.or.jp/JF/workshop/guidance-sgml.html) などがあります。

SGML についてまったくご存じ無く、初めて SGML で文章を書いてみようとしている方は SGML メモ (SGML 事始) ( http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/1232/sgmlmemo.html) を参考にするとよいでしょう。

JF の文書作成関係はここ ( http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/INDEX-dtp.html) にあります。


2. 文章を読みやすくするためのガイド

この章の内容は「このようにすれば読みやすくなる」という事に重点を置いた、文書記述の際のガイドです。例えば「英字の前後に半角スペースを置く」というのは、印刷や画面表示を行ったときに文字が詰まってしまうのを防ぐためですが、無い方が読みやすい場合などは当然入れる必要はありません。私自身もスペースや改行の都合で(故意に)削ることがあります。

■英字は半角にする

Linux とは?

■日本語中の英字の前後には半角スペースを置く。ただし文頭、文末、句読点の直前や直後には置かない

"linux のオートマウンターには AMD と autofs の2種類があります。"
それは、AMD と autofs。
/etc/rc.d/init.d ディレクトリ

■インデントされた行が二行にわたる場合の二行目の開始位置は、章番号等の後、実際の文章の始まりにあわせる

5.3 win95(vfat) フロッピーを入れましたが、単なる FAT の
    フロッピーとして自動認識されました

■英文中の「;」や「:」は、日本語文中では「;」や「:」ではなく「−」(全角)、もしくは「 - 」(両側にスペースを取る)にする。記号の前には句読点を付けないため(基本的には)−の前にも句読点を付けない。

This is an option: refer to the manpage in details.
これはオプションです −詳細は manpage を参照してください。

■漢字の単語が続く場合、読み手の焦点がずれるのを防ぐため、接続詞など重要ではない方を仮名にする

○ 終了またはタイムアウトまで待機
× 終了又はタイムアウトまで待機

○ 明日までにやる
× 明日迄にやる

■句読点は原則的にてんまる「、。」を使用する。ただし英数字の区切りには「,.」を使う

以下の者が対象です。山田、佐藤、高田、以上三名。
不規則変化をする動詞としては write, know, cut があります。
次の者が対象です。Joan, Cammy, Bob.


3. 誤りやすい用字・用語

この章の内容は(特に)「誤りやすい用字・用語」について書かれたものです。「用字」とは、文字の選び方のことです。例えば「ください」という平仮名を「下さい」という漢字にするかどうか、ということです。

主に「記者ハンドブック 第8版」共同通信社「最新用字用語ブック 第2版」時事通信社の内容をもとにしていますが、これは一般的な新聞記事での表記の決まり事であり、常にこれが正しいものとは限りません。

重要なことは1文書の中で訳語、用字や用語などを統一することです。ある箇所で使用した用字が、他の箇所では違う用字として表記されることは好ましくありません。

■ください:(補助動詞の場合)「下さい」ではなく「ください」。もらう場合は「下さい」を使う

Linux よりも先に WindowsNT をインストールするようにしてください。
手紙を下さい。

■できる:「出来る」ではなく「できる」。ただし名詞の場合「出来」を使う

そのようなことができるのは、出来がいい証拠です。

■ある:「有る」ではなく、「ある」。ただし名詞の場合「有る」を使う

有り合わせがありません。

■いれる:「いれる」ではなく「入れる」
■かまう:「かまう」ではなく「構う」

先にディスクを入れておいても構いません。

■すすめる:「ものや人」をすすめるときは「薦」を、「こと」をすすめるときには「勧」を使う

Makefile の作成にはこのツールをお薦めします。
管理者として彼を薦めます。
あらかじめファイルのバックアップを取っておくことをお勧めします。

■かわり:「〜のかわり」という場合には「変」は使えない。詳細は次の通り。
「代」は「代理、代表、交代」で、「A のかわりをB がする」という意味
「変」は「A が A のままで変化する」
「換」は「A を B で置きかえる」
「替」は「A をやめて B にする」という時に使用

つまり、「代」と「替」の違いは、「代」の場合、B は A の役割を持ったままであるということ。

議長の代わり
普通の人と変わりはない
宝石を金に換える
ドルを円に替えた

■( )あるいは「 」の文章は「。」で終らない。一連の文章に続いて( )で補足したり、「 」内の発言が続く場合は( )や「 」の後に「。」をつける。

rpm(これはRedHat社が開発したパッケージの形式です)として配布されます。
最初のカラムに記述してください(CSV 形式)。

■?や!などの記号の後には、句読点を付けない

間違い "え、違う?。"
正しい "え、違う?"

■わかる:「解る」や「判る」ではなく「分かる」

原因が分かる
物分かりがよい
よく分かった
分かりやすい
早分かり

■たくさん:「沢山」ではなく「たくさん」

たくさんの人です

■なる:[仕上がる]場合には「成る」を、[音が出る]場合「鳴る」、[実を結ぶ][ある状態から別の状態に変わる]場合「なる」

工事が成る
優勝が成る
ローマは一日にして成らず

腕が鳴る
高鳴る

鈴なり
実がなる

雨が雪になる
一緒になる
公になる


4. 参考文献


5. この文書について

この文書の著作権は早川 仁 <cz8cb01@linux.or.jp> にあります。大規模な再配布の場合には私まで連絡して頂けると嬉しく思いますが、GNU General Public Licence ver.2 に従う限り利用や再配布をしていただいて構いません。

この文書についての、誤字以外の誤りの指摘や意見などはできるだけ、 JF-ML <JF@linux.or.jp> へ投稿願います。 意見はディスカッションによりこの文章に反映されるはずです。


sgml21html conversion date: Mon Jan 17 11:57:51 JST 2011